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「12月の熱帯夜」の脚本家ペ・ユミさんのインタビュー Part-3 [■脚本家ペ・ユミさんインタビュー]

3回に分けてお送りした「ぺ・ユミさんのインタビューシリーズ」。
最終回である“Part-3”は、彼女から視聴者の皆様へのメッセージをお届けします。

So-netチャンネル749の視聴者の皆様へ

「12月の熱帯夜」を含め、私のドラマを楽しく見ていただいて本当に感謝しています。
ドラマ作家になってから、「どんなドラマを書く作家になりたい?」という質問を受けたり、
時々、自問してみたりするのですが、いつもコレという答えが浮かびませんでした。

ところがある日、偶然に見た「フランス画家のアンリ・マチス」のドキュメンタリー番組でその答えを見つけました。
白髪の巨匠がこう言ったのです。
「私の絵が、人々が楽になるアームチェアのようだったら良い」と…。

私はこの言葉が本当に好きです。
この言葉を聞いたとき、心に心地よい余韻が残り、
この言葉を思い浮かべたとき、なんだか心が暖かくなって楽になる感じがします。

私も自分のドラマが何かの意味を持つことになるよりは、
疲れている人々の心を慰めて、癒してくれるアームチェアみたいなものになれたら…と思うのです。
これからもっと頑張っていきたいと思っています。

今は来年4月から放送予定の連続ドラマの準備をしています。
ストーリーよりはキャラクター中心のドラマになりそうです。
メロドラマではありますが、コミック性が強い“ロマンチックヒューマンドラマ”とでもいいましょうか?

皆さん、韓国ドラマを愛してくださって本当にありがとうございます。
「12月の熱帯夜」もご覧になって愛していただけたらと思います。

ペ・ユミ



「12月の熱帯夜」の脚本家ペ・ユミさんのインタビューpart-2 [■脚本家ペ・ユミさんインタビュー]

前回の“Part-1”に続いて、彼女が語るドラマ「12月の熱帯夜」の魅力をお伝えします!

■ 「12月の熱帯夜」の俳優達の演技は期待通りでしたか?

ぺ・ユミ
私は主人公から子役まで、「12月の熱帯夜」に出演した俳優達全員が本当に好きです。
最初から俳優のすべてを気に入っていたということではなく、
ドラマを一緒に作りながら、またドラマが終わって数ヶ月が経った今、私は彼らが心から好きになりました。
ヨンシムを含めすべての俳優がその役柄に没頭し、全力を尽くして演技をしてくれましたから。

■ 「Happy Together」と「12月の熱帯夜」を比較したら…

ぺ・ユミ
二つの作品を比べるですって? 比較だと…そうですね。
まず「Happy Together」は20世紀に書いて、「12月の熱帯夜」は21世紀に書いたのです(笑)。
これは冗談ですが、書いてみたら意味があるようですね。
ただ5年の違いですが、1999年の韓国と2004年の韓国は相当な変化があるからです。
時期的でも、「Happy Together」は韓国が IMFの直撃に誰もが大きく挫折して苦しがっていた状況の時で、
一方、2004年は経済事情が別段よくなったわけではないけれど、
2002年のワールドカップをきっかけに希望と自信を回復した時期と言えます。

意図しなかったのですが、そのためか「Happy Together」の場合は
解体された家族が再会し、仲直りしてひとつになる物語で、
「12月の熱帯夜」の場合は家庭が崩壊されて家族が解体され、
家族や家庭よりは個人の生と生の質の問題を扱っていると見られますね。
そして男の時代だった20世紀は「Happy Together」の主人公はソ・テプンという男だったし、
21世紀は女の時代なので、「12月の熱帯夜」の主人公がオ・ヨンシムという女性ですね。
外見を比べようとするとこのくらいの違いのようです。

作家である自分に二つの作品の持つ意味は…
「Happy Together」の場合は、デビュー直後の私はロマンチックコメディーを主に書いていたので、
そんな私のドラマ志向を作った土台の作品が「Happy Together」と言えます。
そして、そんな志向から脱しようとする中で、初めて試みた作品が「12月の熱帯夜」です。
二つのドラマそれぞれが、私にとってはターニングポイントと言えましょうか?

■ 「12月の熱帯夜」を面白く見る方法があれば、教えてください。

ぺ・ユミ
それは皆さん一人一人の受け止め方によって違います。
何でも、誰でも、たとえ神さまでも各自の好き嫌いと趣向を強要してはいけないというのが私の考えです。
他のジャンルに比べてドラマは特にそう思います。
作家や演出者が、視聴者に対して自分の好き嫌いや価値を強要するとか、
教えようと思うことほど危険で傲慢なことはないと思います。
聞き飽きた答えかもしれませんが、オープンマインドが最高の鑑賞方法のようです。
相手に向けて目を開いて耳を開いて心まで開いて…。
「12月の熱帯夜」も、そのように見て欲しいです。

~「12月の熱帯夜」の脚本家ペ・ユミさんのインタビュー“Part-3”に続く~



「12月の熱帯夜」の脚本家ペ・ユミさんのインタビュー Part-1 [■脚本家ペ・ユミさんインタビュー]

「12月の熱帯夜」脚本家ペ・ユミさんが語る「12月の熱帯夜」の魅力とは?

「12月の熱帯夜」の脚本家ペ・ユミさんのインタビューPart-1

「Happy Together」から「ロマンス」、「12月の熱帯夜」、「威風堂々な彼女」など韓国で超有名な脚本家であるペ・ユミさん!
彼女が語るドラマ「12月の熱帯夜」の魅力をお伝えします。

■「12月の熱帯夜」の企画意図を教えてください。

ぺ・ユミ:
濃いメロドラマ、苦いメロドラマ、毒々しいメロドラマを書いて見たかったのです。
涙は濃く、人物は苦々しく、愛は毒々しい、それがこのドラマを始める前の私のモットーでした。
美しくて歓迎される愛ではなく、醜くて世の中から非難される愛を美しく、
むやみに石を投げることができなくドラマに盛りこんでみたかったのです。
そしてスキャンダルではなく日常で、事件事故ではなく生の過程で、愛というものをゆっくり解いてみたかったのです。

愛は人を美しくもしますが、美しかった人を一瞬にして醜くもします。
それをわかりながらも喜んでその醜い愛の中に、きちんきちんと歩いて行くヨンシムを通じて、
この愛はもしかしたら天罰ではないかと思うようになります。

■なぜ「12月の熱帯夜」というタイトルを決めましたか?

ぺ・ユミ:
“熱帯夜”とは元々、日中暖められた地表が日が暮れてからも冷めず
夜になっても25度以上の高温が持続する現象を言うではありませんか。
それで眠ることができず、場合によっては頭痛と消化不良、 無気力症につながるんです。
このドラマの主人公ヨンシムにめぐってきた愛が正しくそういう熱帯夜のような愛だと私は思いました。
結婚10年目の主婦に、真夏の太陽のような熱い愛。
しかし道からはずれた愛で、日常に割れ目を起こし、喜びと幸せではなく頭痛と消化不良、不眠症を伴う悲しい愛。

そして、また他の面では真冬みたいなヨンシムの人生(日常)にめぐってきた
真夏の熱い太陽みたいな愛という意味があります。
とてもシンプルにヨンシムとジョンウが夏に会って冬にその愛で痛がって
不眠の夜を明かして別れるようになるので、限度がある彼らの愛を象徴するタイトルだと言えます。

■不倫という素材を決めた理由は何ですか?

ぺ・ユミ:
韓国の場合、いわゆる不倫ドラマというドラマが毎年多数制作されていることは事実です。
しかし、大部分が夫側の不倫のみを題材としていて、女性はいつも被害者だけで、
結婚生活や人間関係の能動態ではなく受動態としてだけ扱っているようです。
男と同じく女も結婚生活において妻や母以外に女としての人生が確かに存在するのに、
そこに対するドラマはほとんどないように感じ、私は一度書いてみようと勇気を出してみました。
しかし、はじめから不倫ドラマを書いてみなくちゃという気持ちから出発したわけではないのです。
20代の若い女性の話ではなく30代の結婚した女性の話をもとに、不倫を扱うようになったと言うことが正しいようです。

「12月の熱帯夜」は不倫ドラマ以前に一人の女性の小さな成長を扱ったドラマです。
ヨンシムとジョンウの愛を不倫だと呼ぶしかないことを私もよく分かっています。
なので、彼らの出会いと愛ではなく、
愛の過程とその愛を通じて変化して行く二人の人間の姿にちょっと注目してみてください。
よろしくお願いします。


~「12月の熱帯夜」の脚本家ペ・ユミさんのインタビュー“Part-2”に続く~



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